バランス投信もETFで実現できる
複数の資産を組み合わせたバランス型投信についても、国内外のETFを組み合わせることによって、低コストで同様の経済効果を得ることができる。
たとえば「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」の資産割合は不動産25%、債券50%、株式25%。トータルコスト累計は5年間で7万円台後半だ。対して、この資産割合どおりに、ETFを組み合わせてみると、トータルコストは5年後で1万円程度に収まる。
ETFを使うことで、毎月分配型投信に近い投資効果を、もっと格安で手にすることができる。ただし、繰り返しになるが、将来的には、分配金を頻繁に受け取ることで生じる税金などのコストを極力回避し、効率的な資産運Vを心がけるのが「投資の王道」がもし分配金を受け取ったとしても再投資に回して複利効果を享受トたほうが賢明だといえる。
ETFは低コストで、かつ広く分散されたインデックスに連動古るところに特長がある。「国際分散投資に有力なETF」は、まさにこうした低コスト投信の王道を歩むために使えるETFのリストである。
分野別・代替ETFの見方
【トータルコスト】
トータルコストは100万円相当を投資した場合の「取引手数料 十 為替手数料(海外ETFの場合)×2(往復)」と「信託報酬」の合計金額を保有年数で割った1年間当たりの金額/率。
【取引手数料と為替手数料】
米国上場ETFは、大手ネット証券で最も安いマネックス証券の例。取引手数料は1000株未満、1取引につき25.2ドル、為替レートの手数料は1取引、1ドルにつき25銭。国内市場ETFの取引手数料はインターネット売買によるもの。
成り行き注文は約定金額の0.1 05% (最低手数料1050円)、指値注文は約定金額の0.1 575% (最低手数料1575円)としている。為替レートは2011年5月31日時点の1ドル80.82円で換算。